※グロ注意ですw 苦手な方は読んじゃダメ♪
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どこか遠くの国のお話です。
男の子も女の子も、子供のころはさほど差別もなく暮らしていました。
けれどそれは成人するまでのお話。
12歳の誕生日を迎えるころ、少年少女は『成人の儀式』を受けなければなりません。
その儀式の日はとても特別な日。
男も女も全員裸になって、緊張の面持ちで広場に集まります。
…“ハダカ”と言っても、実際に全裸なのは男たちだけ。
女たちはちゃっかりと素知らぬ顔で下着をつけていました。
広場の真ん中には丈夫な木で組まれた台が設置してあり、その上にはさらに人の肩幅ほどの幅で高さのある装置がいくつも設置されています。
成人を迎える男女は、その台の下にずらりと並び、儀式が始まるのを不安そうに待っていました。
彼らの股の間には男女ともに同じような“何か”がついているのが一目でわかります。
股についているものと言ったらもちろん『チンポ』しかありませんが、どうやら女の子についているのは作り物のようです。
男たちのそれと同じように股の間にぶらんとぶら下がっていて、とても格好がいいようには思えません。
女の子たちはそのせいで、一緒に並ぶ男たちよりも恥ずかしそうにもじもじとしていました。
恥ずかしさと緊張で、少年少女たちは一言も口を開かず、ややうつむき加減で儀式の始まりをじっと待っています。
静寂の中、コツコツと木の床を踏む靴の重い音が響きました。
台の上に一人のすらりとした長髪の女性が立って、大きく息を吸い込み大声で叫びます。
「これより成人の儀式を始めます!」
広場に集まっていた見物客から大きな拍手が起こり、並んでいた少年少女が兵士により順番に台の上に誘導されました。
彼らは一人一人先ほどの台の上の装置の前に立たされ、股についているあのおかしな物体を板の上に乗せる形で固定されます。
身動きが取れなくなると、男の子も女の子もますます不安の表情を隠せなくなりました。
もうお分かりと思いますが、彼らの体が今縛り付けられているその装置は『斬首台』ならぬ『斬チン台』。
本来人の首が置かれる場所がちょうど男性器が置ける位置にあり、その形にぴったりと合うように作られています。
この日のために、この儀式のためだけにあるその装置は1年に1度この広場に運び出され、その鋭い刃を光らせながらじっと獲物を待っているのです。
先ほどの女性がコツコツと足音を立てて、ずらりと並ぶギロチンの横に立ちました。
体に密着した金属質のボディースーツに身を包み、手には細い指令用の金属の棒を持っています。
どのような役職かはわかりませんが、かなりの権力者で儀式の主導権を握るものだということはわかります。
彼女はその細い体には見合わない大きな声で、広場全体に聞こえるように言います。
「今、この瞬間からあなたたち少年少女は悪しきチンポを捨て、清らかな大人になります。
なぜチンポを切り落とすかお分かりね?」
手に持っていた細い金属の棒を自分の一番近くにいる女の子に向けて、答えを求めます。
少女は恥ずかしそうにしながらもう成人を迎えるものなら誰でも知っているその答えを言いました。
「チンポとキンタマには人のイケナイ部分がすべて詰まっているからです。」
「そのとおり。
その悪しき物体を切り落とせば、もう女の子のパンツにも胸にも変な興味は抱かなくなるし、
おかしな想像をしてムズムズしてしまうこともなくなる。
…そのうえ、見た目の容姿も美しくなれるの。
すべての人々がその不要なものを持っていさえいなければ、世の中ずっと平和になってみんな幸せに暮らせるのよ。」
この国では犯罪が起こると、すべてチンポがついているせいにされました。
男が女の子のパンツを見たり、はずみで胸に触ってしまったりしても犯罪として扱われ、男たちは牢獄行き。
チンポがある未成年ならその場でチンポを切られ、すでにない成人なら『チンポもないのに犯罪を犯した』とされて重い処罰がなされました。
対して女性の性的な行為はなにひとつ犯罪とされず、
一般に当然男性も犯す可能性のある「窃盗・傷害・殺人」などを犯罪としてそれなりの処罰が下されました。
この法律を男たちは乱暴であると思いながらも、自分についているそのけがらわしいチンポがムズムズしてしまう反応を認めないわけにはいかず、誰一人逆らうことができないのです。
しかしそんなチンポも体の一部であり、生まれてから今まで生活を共にしてきたものでもあります。
女たちには微塵も理解できませんが、彼らの中には時にチンポを失うことを悲しみ恐れ、脱走するものもありました。
当然、儀式の直前に『切り落とす』という恐怖に耐えられず逃げ出そうとする者もいます。
しかし、そのような事態に備えて周りには女兵士たちが構え、鋭い視線を彼らに向けているのです。
女兵士たちは壇上の女性とよく似た鎧に身を包んでおり、それを見る限りあの女性は彼女たちの指揮官のようでした。
「そんなにおびえる必要はないわ。
儀式はほんの一瞬だし、痛みがないように30分前に痛み止めを飲んでもらったでしょ?
ギロチンの刃にも特殊な薬が塗ってあるから、血も出ない。
誰もが通る道だから大丈夫よ。」
指揮官がそう言って指揮棒を振り上げると、ガタン!という音とともに一斉に装置の刃が落ちました。
声を上げる暇もなく、少年少女たちは息を止めたままその場に立ち尽くしており、
ギロチン台の上から、音もなくポロリと装置の数分のチンポが転げ落ちました。
気を失う少年、気分が悪くなる少女、泣き出す少女…。
男の子も女の子もいろいろな意味でショックを隠せません。
女の子が男の子と同じようにショックを受けるのは、女性の方が妄想力が高いからかもしれませんが、偽物とはいえ自分の体についているものを切り落とすというのは気持ちいいものではありませんでした。
儀式の終わった子たちは拘束を解かれ、先輩である女性たちにやさしく肩を抱かれて休息用の仮設テントへ連れて行かれます。
「もう大丈夫よ。チンポがなくなってスッキリしたでしょ?」
先輩にそう言われて、少女は答えました。
「はい。なんだか生まれ変わったみたい!
見えないチンポでも、無くなるとホントに爽快ですね!」
生まれたときにチンポを切ってしまうのではなく、あえて成人の儀式でチンポを切る理由はここにありました。
女の子にもチンポがあるとして、もしも目に見えないだけのものなのだとしたら…
物心ついてその実態を理解したうえで『成人の儀式』として切除する方が望ましい。…というわけです。
<おしまい♪>
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